「バルサ 敗れる」
こんなに美しいサッカーがあるのかと思った。
それほど準決勝のクラブアメリカ戦のFCバルセロナは素晴らしかった。
次々につながるトリッキーなパス。堅実な仕事に徹するボランチのモッタ。
あふれる才能を惜しみなく披露するデコ。
これが「控え選手」かとため息をつかされるジュリのスピード。
自ゴールまえに壁のように立ちはだかるプジョル。
そしてなによりロナウジーニョ・・・・・・
もう勝利が決まった試合終了間際 3人のDFに囲まれながら
体を反転させてのループシュートをクロスバーに「当てて」みせたのだ!
すごい もう ホント 言葉を失う美しいプレーだった。
かつてヨハンクライフは「勝つときはやや汚く強引でよい しかし
負けるときは美しく」といったがこの日のバルサは「美しく勝利」してみせた。
クラブW杯は世界一を決める大会だ。
世界中からメディアが押し寄せ 実は取材の資格を得るのも大変なのだ。
僕のような放送権をもっていない東洋の島国のアナウンサーにあてがわれた
取材席は雨にぬれ手元でメモをとるのもままならなかったが
あまりのバルサの素晴らしさに試合中 僕は時を忘れた。
で決勝である。
クラブの歴史上初の「世界一」を目指したFCバルセロナだが
インテルナシオナルの右SBシアラーがロナウジーニョを徹底マーク
右へ左へとポジションをかえてなんとかマークをはずそうとするが
しつこいシアラーに後半途中からロナウジーニョはあきらめたわけではないだろうが
ピッチから「消えて」しまった。
こういうインテルナシオナルのサッカーは決して「美しく」ない。
だが勝つときは「汚くて」よいのだ。
一方のバルサは「美しく」負けたのか。
いやあどうだろう。エトーとメッシが健在なら何とかなっただろうか・・・
サッカーは難しい。
世界一にはなれなかったがやはりバルサは強烈な印象を心に残してくれた。
歴代トヨタカップで来日したチームの中でも最高のチームであったと思う。
なによりあの「バー」に「当てた」ロナウジーニョのシュートを生で見られた。
夢のような瞬間だった。人に自慢したくなる一生の宝物だ。


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