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June 20, 2006

「ラグビー日本代表元監督宿沢広朗さんの思い出」

Syukuzawa W杯 イタリアXアメリカ戦の実況直前に
元ラグビー日本代表監督 宿沢広朗さんが
亡くなったというニュースをきき
愕然としてしまった。

これまで実況したり取材席にすわっていたりで
数多くのスポーツの感動的な現場に
立ち会うことができたが
その中でのベスト1はたぶんこれだ。
1989年5月28日 秩父宮ラグビー場
日本代表XスコットランドⅩⅤ 日本が28-24で
スコットランドを下した歴史的な試合を
当時入社一年目のアナウンサーだった僕は
メインスタンド最上段のカメラマン席の後から目撃した。
このときの衝撃を 今におきかえるなら
サッカーの日本代表がブラジルとは言わないが
W杯でイタリアあたりに勝った くらいのインパクトがあった。
誰もスコットランドに勝てるなんて思ってなかった。
「20点差に抑えれば大健闘 いや勝ったようなものさ」と
言っていた記者もいた。

勝利の瞬間 この日「泊まり明け」だった僕は眠気も吹き飛び
マイクとデンスケを抱えてピッチに駆け下りた。
宿沢監督の小さな体が多数の人に囲まれ現場が興奮状態にある中
ふとその輪を離れ宿沢監督はある老紳士のもとに歩み寄った。
その紳士こそ日本のラグビーを一時世界的レベルにまで高め
オールブラックスジュニアを破りイングランド相手に3-6という試合を
やってのけた当時の代表監督 故大西鉄之助さんであった。
このとき宿沢さんがしゃがんでいた記憶があるので
大西さんは車椅子にすわっておられたかもしれない。

「おお 作戦どうりやったなあ」という大西さんに
宿沢監督は「お約束どおり 勝ちました」と答えた。

暑い日だった。この暑さにスコットランドは後半足が止まった。
そこには「運」を見方につける宿沢監督の周到な準備があった。
この試合の向けての練習を「非公開」としたスコットランド
しかし宿沢監督は秩父宮を見渡せる伊藤忠ビルの一室から
双眼鏡で彼らの練習を盗み見た。
敵の練習を盗み見るのが重要なのではない。
そこまでやって「俺たちは勝つんだ 本気なんだ」と選手に
わからせることが重要なのだという。

その後「宿沢ジャパン」はラグビーW杯での日本の唯一の勝利
ジンバブエ戦での勝利をものにする。
その前のアジア予選などの戦いぶりはこの時期に日本ラグビーが
ひとつのピークを迎えていたと今思う。

この日 日本はサモアに9-53と惨敗した。
低迷が続く日本ラグビー いまこそ宿沢さんのリーダーシップが
必要だったのに・・・・
ラグビー界の「川渕チェアマン」になれるのは
宿沢さん以外いないと思っていた。
本当に残念でならない。

謹んでご冥福をお祈りします。

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