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September 23, 2015

日本ラグビーの快挙!

泣いた。

 

深夜、イングランド南部ブライトンからの映像を見ながら

僕はたぶん阿呆のように声をあげ、感激と感動のあまり涙があふれた。

 

まさかこんな日が訪れるとは思わなかった。奇跡。史上最大の番狂わせ。ジャイアントキリング。日本スポーツ界最大の快挙。みんな確かにその通りだ。しかしどんな言葉をつくしても、日本がラグビーで南アフリカに勝ったという壮挙を表現するには物足りない。

僕は、アナウンサー試験を受けていたころ、面接官に「国立競技場でラグビーの実況ができるなら、人生の5年と交換してもいい」といった。夢がかなって国立で実況できたのはそれから4年後。10年後の99年にはウェールズで第4回のW杯を実況することかできた。

ちなみにその時のジャパンは、サモア、ウェールズ、アルゼンチンに1勝もできなかった。

当時のエースCTBの元木選手は敗因をきかれ、「一番言いたくないけど、体力の差」

と答えたことが忘れられない。

 

試合後、勝因を問われたマイケル・リーチ主将は「フィットネスで負けなかった」ことを挙げた。99年の敗因は「体力の差」だといった。体力=フィットネスである。確かにこの日のジャパンは、後半20分過ぎても走り負けなかったし、能力とそれに基づく明確な戦術があった。

ディフェンスにおいてブレイクダウンの局面から、最初のボールキャリアに対して必ず2人がタックルに入っていた。どうしてもパワーで劣るジャパンは、相手の下にタックルに入ればボールをつながれ、上に入れば跳ね飛ばされる。なら上と下に同時にはいってしまえ、という単純な考えだ。当然直後相手に数的優位を許すが、攻撃をワンタイミング遅らせることでこちらのディフェンスを整える。と書けば簡単だが、この「ダブルタックル」を80分忠実に繰り返したこの日のジャパンはまさに称賛にあたいする。

 

これまでの日本は自分たちで勝手に限界を作ってしまっていたかもしれない。

前半29分 相手ゴール前5m地点のラインアウトから、ドライビングモールを仕掛けたときは、おいおい相手は南アフリカだぜ。とうとう気でも狂ったかと腰を抜かしたものだ。

しかしそこでトライを奪うのだから、勝手に限界を見ていたのはこちらだったのか。

たぶん裏付けはあったのだろう。ドライビングモールは力ではなく技術だという話を聞いたことがある。南アのモールの弱いところDFの欠点をかなり研究していたのではないか。

 

なによりこの試合で称賛したいのは、ジャパンが南アより「美しい」ラグビーを見せてくれたことだ。後半28分 相手ゴール前ラインアウトから右OPに展開。見事なサインプレイで完全に南アフリカを翻弄してしまったFB五郎丸のトライだ。

これはまさに日本ラグビーの精華というか伝統工芸というか、相手をひきつけすれ違いざまにパスを通して狭いスペースをスピードで駆け抜ける、決して力任せではない日本ならではの実に美しいトライで、大会終了後も今大会のベストトライに挙げられるだろう。

 

さて日本ラグビー協会が今やらなければならないことは、日本のラグビーをここまで強化したエディー・ジョーンズHCの留任であろう。報道によれば、W杯直前エディーは別のチームとの契約を終えたようだが冗談ではない。その倍のギャラを用意し代表HCに何としてでも引き留めるべきだ。

 

次戦は、わずか中3日でスコットランド。しかも相手は初戦である。

なんなのだこのあまりに不公平な日程は。要するに日本などW杯ではまるで相手にされていなかった歴史がこういう日程に表れているわけで、この試合大変厳しい。賢明なケルト人たちはジャパンのダブルタックルに当然対抗する策を講じてくるだろう。しかし勝つかあるいは接戦にもちこめればそれは南ア戦勝利以上の価値がある。

 

 

 

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